まずはパーツを全部外し、紫と黒のサンバースト塗装を剥ぐ。塗装を剥いで再塗装するのは、分厚いポリ塗装からなるべく薄いラッカーやニスで再塗装することで音のヌケがまったく変わるから。これは前回のストラトのリフィニッシュで驚くほど効果があったのを経験しているので。
サンドペーパーで削っていくんだが、塗装が厚くてめちゃしんどい。黒のバーストと紫の分厚いポリ塗装、そして下地塗装となかなか木が見えてこない。トップ(表)はなるべく傷付けたくないのですべてサンドペーパーで削ったが、バックはスクレイパーでバリバリと剥がした。
サイドは曲面が大変なので充電ドリルの先端に回転ヤスリを使いむりやり削った。これで約2週間かかった。毎日仕事を終え、妻のいない部屋で削り、ころあいをみはからって作業をやめて掃除機をかけぞうきんがけをする。。。。
すべて塗装を剥ぎペーパーである程度平面を整えた。木目を確認するとトップとバックに表面だけ薄い木材が張られて、中身は3ピース。
今回は最終的に木目の見えるチェリーサンバーストにしたい。ので美しい木目が欲しいが。。。ネットにて研究。すると。。。ツキ板シートなる物を発見。
これは木目のプリントされたシートではなく、丸太から巨大カンナで削った本物の木がペラペラになったものの裏側に和紙などを貼り、加工しやすくしたもの。本物の木なら木目も不自然にならないし、音への影響も少なそうだ。
まずギターよりも少し大きめに形を切り取り、ギターに木工用ボンドを塗りたくる。多めの方がいい。塗り忘れの無いように塗る。
そしてツキ板シートを貼り、アイロンをあてる。ジューとボンドが乾燥していく。中に空気が入らないように押し出して結構簡単に奇麗に貼れるが、一日様子を見る。と、すこし膨らむ部分も出てくるのでもう一度アイロン。
余分をカッターでカットし、さらにペーパーで削って調整。
なかなかバーズアイがきまっている。このままクリアで仕上げたら奇麗になりそうだが、サイド部分には貼らないのでやはりサンバーストにしよう。
余ったシートでヘッドにも木目を。こちらはクリアーで仕上げてみることに。
さて塗装だが、今回はすべてを水性のものでやってみようと。匂いも少ないし水でうすめたり用具を洗ったりできる。それに仕上がりも薄くできそうだし。
まず水性の木部着色材(ポアーステイン)で色を付ける。ホームセンターで売ってます。これを布で作ったテルテルボウズでボディーに塗っていく。
まずメープル色で全体を黄色く。そしてバーストさせたい赤を外周部に塗る。境目は水で少し薄めてから布に染み込ませて新聞紙で少しかすれ気味になるように調整し、コシコシとぼやかせてみた。
サイドは少し色を濃くしたくて100円ショップでマホガニーのステインを買って来た。全然使える。しかしサイドはどうしても奇麗にムラなくは着色できなくて、ならばムラを活かしてみようと、少し黒を混ぜたいなと筆ペンでチャっと色をつけてマホガニーで伸ばす。するといい感じで黒が木目に残り意外と味が出た。
そしてサンディングシーラー(透明)を塗る。これは平面を出すための透明な塗装で、厚く塗りその後またペーパーをかけることにより塗装面はそのままで奇麗な面が作れる。サンドペーパー400番くらいで削る。
そのあとクリアーニス。最終塗装段階。これで大丈夫かはわからん(笑)。今回はハケで塗って仕上げる。ある程度塗り重ねたら400のサンドペーパーで平にし、また塗る。
いいかな〜と思うくらい塗り重ねたら、耐水ペーパーに水をつけながら600番から1000、1200、1500番で段々と整えていく。最後は車磨き用のコンパウンドを中目、細め、極細目と磨き上げてワックスをかける。
ここで失敗した点を告白します。。。。ツキ板シート、貼付けた時はちゃんとなっていましたが、今回水性の染料から水分がけっこう染み込んだらしく最終的にはすこし波打ってしまい、真っ平らには仕上がりませんでした。。。
ツキ板シートを使うならラッカースプレーなどで手早く仕上げた方が奇麗に終わると思います。
気を取り直して、ヘッドはニスのみでクリアー仕上げ。奇麗です。これは非常にうまくいきました。やはり木目がきれいに出ています。大満足です。
メーカーロゴはいらないので、自分の名字を入れてみました。
ツキ板シート「トチ杢目」を注文しました。無事ギターのリニューアルが完成しました。
今回初めてでしたので、またギターの表面が曲面だったので、ボンドのダマを少し残してしまい、少しでこぼこが出来てしまいましたが、ご覧の通り、綺麗な木目のギターに仕上がりました。満足しています。
次はボンドの量に注意するのと、アイロンかけをもっと丁寧にしたいと思います。またよろしくお願いいたします。
カーリーメイプルのツキ板を頂きました。今日届きました。
大変綺麗な品で自然への畏敬の念を抱いてしまうほどでした。かなりお安くご提供して頂いているのにこんな良い物が届いたことにとても感謝してます。
また色々なサンプルのおまけシートをつけて頂いたことにとても感激しました。
今回、エレキギターへの貼り付けに使用するため特にバーズアイメイプルのシートはとりわけ嬉しかったです。
坂商会さまに注文させて頂いて本当に良かったです。また色々購入させて頂こうと思います。その時はどうぞまた宜しくお願い致します。
天然木のツキ板シート【カーリーメープル柾目】(S〜Lサイズ)0.3ミリ厚Normalタイプ(和紙貼り/糊なし)(サイズの選択:S:幅450*長さ900)
ギターリニューアルです。「店長自作ギャラリー」を見ながらトライしました。おかげ様で、簡単に、しかもなかなかの仕上がりになりました。有難うございます。
私の場合、スイッチ類、配線、ピックアップ等も一通り一新したので外しましたが、ネックはそのまま施工しました。施工方法は、ほぼギャラリーの通りです。怖かったので型紙を作成し、先に大体の形にカットしてから貼付しました。
失敗としては、ヘッド部の黒い部分も剥離してしまった為、GIBSONの文字も一緒に消えてしまいました・・・・。ヘッド部は剥離剤が触れない様に養生を厳重にして、剥離をしない方が賢明ですね。
仕上げは、ラッカー(ニトロセルロース)を手塗りです。2回下塗りし、320番のサンドで削ってから、3回目仕上げ塗りしました。仕事の休み時間にちょろちょろ手を付けて、3日目で完成しました。
また、機会があれば購入させて頂きます。宜しくお願いします。
天然木のツキ板シート【ダオ柾目】(S〜L)Normalタイプ(和紙貼り/糊なし)(サイズの選択:S:幅450*長さ900)
先日こちらで購入させて頂いたダオの突き板を使用しカホン(cajon)という楽器を制作してみました。打面と裏面に使用したのですが、幅が450mmだったので30mmに詰めて貼り付けました。
アイロンで貼るという作業で少々手こずりましたが、なんとか形になって良かったです。
ありがとうございました。
Tadashi Ban
国産材をはじめ世界中から輸入された天然木を「ツキ板/突き板(つきいた)」+「紙」で構成した、ツキ板シートに加工してDIYからプロユーザーまで幅広くネット販売しています。
木材を1ミリ以下に薄くスライスした「ツキ板・突き板・単板」を、色々な物や現場で貼り付けられるように加工した「ツキ板(突き板)シート」は、本物の天然木で簡単に木製化できます。
他にも、ギターにも使われる「メープル」「マホガニー」などのツキ板シートも販売しています。
一度使っていただけると天然木の良さが実感でき、天然木の好きな方や自然の風合いをお求めの方に満足していただける商品です。是非一度弊社のツキ板シートで色々な物を天然木で飾ってみてください。
ツキ板シートのタイプも色々ございます。和紙で強化した物/粘着テープの着いた物/樹脂含浸紙で強化した物3タイプをご用意していますので、お客様にあった商品をお選びください。
ツキ板シートのタイプ別に貼り方のご紹介もしてありますので、初めての方でも安心してご利用いただけます。